スポーツ観戦が10倍楽しめる!選手まとめサイト

スポーツ観戦が10倍楽しめる!選手まとめサイト

スポーツ観戦をより楽しむために選手に関して詳しくまとめてあります。

2017年ニューイヤー駅伝-優勝チーム「旭化成」を調べた

ニューイヤー駅伝は箱根駅伝より熱い高速レースが展開される

2017年の実業団によるニューイヤー駅伝は旭化成の優勝にて幕を閉じました。旭化成は古豪であり20世紀は宋兄弟や谷口選手といった有名選手を輩出し、駅伝の名門として君臨していました。しかし、2000年以降は外国人選手の起用が盛んになり、日本人だけの旭化成は苦戦を強いられます。日本人選手もなかなか伸びてこず日本の陸上自体が低迷しました。そんな中、今回、最強の日本人ランナーを そろえ優勝することができた旭化成の選手を紹介します。

 

  1区 村山 紘太

 宮城県出身で明成高等学校、城西大学卒業後、2015年に旭化成陸上部に入っています。今回5区を走った村山謙太は双子の兄にあたります。

  自己ベストでは1万メートル27分前半の記録をもちます。

1500m : 3分39秒56(2014年)
 5000m : 13分19秒62(2015年)
 10000m : 27分29秒69(2015年) 日本記録
 20km : 58分26秒 (2014年)

高校卒業後は、実力で負けていた謙太とは別の道を歩み、競合ではない城西大学に進みます。そこで、エース級の活躍をし、4年次には、日本大学長距離のエースとなった兄謙太とほぼ互角の戦いを展開するようになります。世界選手権に出場する選手となり、後述のように、1万メートルの日本記録保持者となります。

 2015年の10000mにて、27分29秒69となり、高岡寿成の日本記録を14年ぶりに更新します。

一方昨年のニューイヤー駅伝では、外国人ランナーが多く集まる高速の2区を任され、区間賞も期待されていたが、日本人トップの区間24位となりましたが、チームの順位も5つ下げてしまい本人には悔しいデビュー戦となりました

その後、第100回日本陸上競技選手権大会では10000mで、早稲田卒の大迫傑に次いで2位となりリオデジャネイロオリンピックの5000m・10000m日本代表に内定しました。しかし、本大会では振るわず、悔しい思いをしニューイヤー駅伝に臨んでいました。

今回のレースでは、1区13位と出遅れるものの先頭とわずか11秒差であったため2区鎧坂選手にうまくつなぎました。

 

2区 鎧坂 哲哉    


 広島県広島市出身で名門世羅高を経て、明治大学に入学します。箱根駅伝で明大復権の象徴的な存在として、活躍し旭化成に入社します。2015年世界陸上北京男子10000m日本代表でもあります。

自己ベスト     
 1500m: 3分42秒21 (2014年)
 5000m:13分12秒63(2015年)
 10000m:27分29秒74(2015年)

1万メートルの自己ベストは村山選手と同じく27分前半です。鎧坂選手は、大学時代から必ず何かしてくれる選手であり、明大時代も、旭化成時代も変わらずエースとして活躍しています。

今回は区間25位だったものの、日本人選手では最上位であり粘り強く走りました。フォームやコンディションが本調子からかなり程遠く見えたので、今後の巻き返しに注目したいところです。

 

3区 大六野 秀畝

鹿児島県いちき串木野市出身で鹿児島城西高等学校後、明治大学に進みます。村山兄弟や市田兄弟と同じくして、旭化成に入社します。

 大六野選手は高校時代はほぼ無名の選手と言えます。同じ学年に、全国高校駅伝で優勝を果たした鹿児島実業のメンバー市田兄弟、吉村大輝、有村優樹ら現在の旭化成の同期がいたため鹿児島県内ですら目立つことはありませんでした。陸上強豪高校でなく、タイムもそこそこでしたが、明治大学に入学し一気に能力が開花します。一年次から常に駅伝メンバーに選ばれ続け、各校のエースと互角以上にわたりあいました。鎧坂選手がいなくなった後の明治大学では中心選手として活躍しました。

全日本駅伝では、あの青学大・神野大地選手を山ではないところでは完璧に抑え、その実力をみせました。

自己記録

1500m     3分47秒88 (2015年)
5000m     13分28秒61 (2015年)
10000m     27分46秒55 (2015年)
ハーフマラソン     1時間01分32秒 (2016年)

伸びしろも非常にあり今後楽しみなランナーです。

今回のニューイヤー駅伝では、9人抜きの区間3位で旭化成反撃の快走をしました。間違いなく影のMVPだったと言えます。区間賞だったトヨタ自動車の大石選手との並走は鳥肌物でした。

 

4区  市田 孝

鹿児島市立吉野中学校、鹿児島実業高校、大東文化大学を経て旭化成に2015年入社しました。中学校時代に陸上をはじめ、一気に頭角を現します。双子の弟、宏選手とともにジュニアオリンピックや、全国中学陸上競技大会で、ワンツーフィニッシュを決めるなどその圧倒的な才能が開花しました。

体の線は細いのですが、中学時代から走りの力強さは並外れたものがあり、クロスカントリーで接触しても、はじき返すなど当時から選手としての才能が見えかくれしました。市田兄弟が全国中学駅伝のクロスカントリーコースで、広島の六本松中学を抑えてトップに立った瞬間は将来の大物感を漂わせていました。

鹿児島実業高校では高校3年時には全国高校駅伝で1区を担当し区間2位となります。また、6区で区間賞を獲得した宏とともに、チームの全国高校駅伝初優勝に貢献した。強力な留学生を要する学校で、特待生問題で揺れるなか、地元鹿児島の選手だけで優勝したことは当時話題になりました。現在チームメートの吉村選手や有村選手も大学で活躍し旭化成の主力候補となっています。鹿児島実業の黄金時代でした。

その後、大東文化大学に入学します。予選会すら通過できない落ちぶれたチームになりかけていました。そのような状況で大東文化大学に進学することは話題となりましたが、入学後、弟の宏とともにエースとしてチームをに貢献し、大学2年時からは大東文化大学は箱根駅伝にでています。3、4年時にはシード権を獲得しています。一方、おとなしい性格からいまいちのびきれない部分もあり村山兄弟には圧倒されていました。

 

このニューイヤー駅伝ではこれまでの停滞を晴らすかのようにすばらしい走りで6人ぬきを達成し、今井正人選手を1秒差で押さえ区間賞に輝きます。市田孝選手の区間賞の走りが旭化成優勝をぐっとたぐりよせました。

自己記録

  1500m     3分49秒79 (2009年)
  3000m     8分09秒27 (2015年)
  5000m     13分35秒19 (2016年)
  10000m     27分53秒59 (2016年)
  20km     59分37秒(2013年)
  ハーフマラソン     1時間02分03秒 (2014年)

 

自己記録はもっと伸びてもいい走りです。上下運動が減り、無駄のない着実に前に走るフォームになっており、これからの成長が期待できます。

5区 村山 謙太

宮城県出身で明成高等学校、駒沢大学卒業後、2015年に旭化成陸上部に入っています。今回1区を走った村山鉱太は双子の弟にあたります。

村山兄弟は市田兄弟とは対照的で、兄弟で一緒に行動するわけではなく、やや一匹狼的な感じがあります。学生時代から駒澤大学、日本学生陸上界のエースとして君臨しつづけました。

自己記録

1500m : 3分42秒31 (2016年)
5000m : 13分34秒53(2014年)
10000m : 27分39秒95 (2015年)
10マイル : 46分08秒 (2015年)
ハーフマラソン : 1時間00分50秒(2014年)
マラソン : 2時間16分58秒(2016年)

すでにマラソンにも挑戦しており、果敢なレースを展開しています。1万メートルの記録も非凡なものをもっていますが、弟、鉱太に追い抜かされています。過去の実績やポテンシャルを見るにもっといい記録がでてもおかしくない選手です。

2015年8月には世界陸上競技選手権大会 北京大会10000mに出場。29分50秒22で22位となりました。

 

今回のレースでは、何度もペースの上げ下げをしかけ、トヨタ自動車、トヨタ自動車九州をつきはなし、有力とみられていたトヨタの早川翼をおいていきました。最後にガッツポーズをする気持ちの強さも特徴的です。ひさしぶりに強いレースを見たような気がしました。

6区 市田宏

鹿児島市立吉野中学校、鹿児島実業高校、大東文化大学を経て旭化成に2015年入社しました。中学校時代に陸上をはじめ、一気に頭角を現します。双子の兄、孝選手とともにジュニアオリンピックや、全国中学陸上競技大会で、ワンツーフィニッシュを決めていましたが常に2番手に甘んじていました。

鹿児島実業高校では高校3年時には全国高校駅伝では6区の区間賞を獲得し、チームの全国高校駅伝初優勝に貢献しました。大東文化大でも前述の兄、孝とともに大東文化大学を引っ張りました。

しかし、高校入学以降、兄、孝に差をつけられ自己記録や練習でもなかなか勝てない日々が続きました。旭化成でもメンバーに入れない状況がつづき自信を失った顔色をしていました。

 

自己記録

5000m     13分50秒45
10000m     28分34秒66
3000mSC     8分50秒13
 ハーフマラソン     1時間02分25秒

自己記録は1万メートルで兄、孝に一分以上あけられています。今後の記録の伸びが期待されます。

 

今回のニューイヤー駅伝では、6区で旭化成の優勝をほぼ決定づける区間新の走りでした。ほかの区間を走っても十分通用する走りでした。まだ余力もありそうで、トヨタ自動車との差が広がるばかりでした。持ちタイム以上の力がでていたと思います。

 

7区 佐々木 悟

秋田県立秋田工業高等学校、大東文化大学卒業。旭化成に入社し、11年から16年は主将でした。

佐々木選手はリオ五輪のマラソン代表で日本人最上位でしたが惨敗でした。

 

自己記録

5000m     13分50秒89[1]
10000m     28分32秒30
ハーフマラソン     1時間2分55秒

マラソン     2時間8分56秒

持ちタイムはマラソン以外はトップクラス選手とはいいがたいですが長年の練習でようやくマラソンの代表をつかんだ選手です。大学時代は市田兄弟の先輩にあたり、大東文化大学を卒業していますが目立った活躍はしていませんでした。旭化成は層が厚く1万メートルでは佐々木選手より早い選手がまだたくさんいますが、ロードでの強さはさすがベテランという存在感をだしています。今後はマラソンに専念し、もしかしたら駅伝にはでないかもしれません。

今回のレースでは、最終区を2位と安定した走りをしました。かなり余裕があったように見えました。確実に1位を死守していく走りに見えて、元主将の役割をはたしているようでした。

 

旭化成優勝おめでとう!!!

何がともあれ18年ぶりの優秀おめでとうございます。深津選手、大西選手、有村選手といった有力選手がまだ控えにおり、今後の旭化成時代が来そうな予感がします。一方外国人選手に頼るチームが確実に走り切ればトヨタはもっといい記録がでそうなので要注意です。もっと若手の層を上げる必要があるでしょう。